Davinci Resolveは、映像編集やカラーグレーディングの分野で広く使用される人気の高い動画編集ソフトです。
その多機能性や高品質なカラーグレーディングツールなどは、プロから初心者まで幅広い方に支持されています。
更に無料版でも有料版の95%の機能が開放されており、初心者や動画編集うソフトにお金を書けられない方にとっても魅力的な選択肢なのは事実です。
しかし、Davinci Resolveの使用には注意が必要です。
特に、レンダーキャッシュを使うと、ストレージ(SSDやハードディスク等)を傷める可能性があります。
DavinciResolveのレンダーキャッシュは、Fusionコンポジションや高解像度な動画のプレビューをスムーズにする効果がありますが、使い方に注意が必要です。
この記事では、Davinci Resolveでレンダーキャッシュを使うとストレージが壊れる可能性がある環境と、それを回避するための方法をご紹介します。
- ストレージが傷む原因と種類
- DavinciResolveのレンダーキャッシュを使うとストレージが傷む可能性がある環境は?
- 1ヶ月で健康状態が8%下がる可能性も
- レンダーキャッシュでストレージを傷めないようにする方法
- この記事のまとめ
- 【2023-11-18追記】
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ストレージが傷む原因と種類
まず、前提としてストレージには書き込み回数に上限があり、書き込んだ回数が多ければ多いほど健康状態が悪化し、ストレージが傷む原因になります。
さらにストレージが傷む原因は様々あり、今回特にご紹介したいのが、ストレージの発熱と容量一杯のまま使い続けることについてです。
発熱でストレージが傷む
書き込み回数以外にもストレージが傷む原因があります。
まずは、その1つがストレージの発熱です。
発熱にもいくつか原因があり、動作スピードが高速なストレージを使っていて冷却できていないパターンと、長時間にわたり、大量のデータを書きこんだ時に発熱します。
動作速度が早いストレージは発熱しやすい?
一般的に高性能なストレージほど動作スピードが速く、発熱する傾向にあります。
ヒートシンクやファンをつけ、十分に冷却できてるようであればいいのですが、冷却不足だとストレージを傷めるだけではなく、さまざまな制限がかかってきますので注意が必要です。
長時間にわたり大量のデータを書き込むと発熱する
発熱するパターンのその2は長時間にわたり大量のデータを書き込み続けるとどんなストレージでも多かれ少なかれ発熱します。
筆者は動作スピードが遅いM.2SSDを使ってるので大体40度前後でそこまで高低差はありません。
しかし、3000MB/sぐらいのスピードが出るM.2SSDで大量のデータを長時間にわたり書き込むと結構な発熱が予想できます。
容量一杯のまま使うとストレージが傷む
理由は忘れましたが、ストレージの容量が一杯のまま使い続けるとストレージが傷みます。
なのでストレージ容量は多ければ多いほど良いです。
なぜならストレージ容量が多いと、容量が一杯にならずに使い続ける事ができますし、動作スピードが容量が少ないものと比べ高速になるようです。
これまでのことを踏まえて、DavinciResolveのレンダーキャッシュを使うと何故ストレージが傷む環境がどんな環境なのかを書いていきます。
DavinciResolveのレンダーキャッシュを使うとストレージが傷む可能性がある環境は?
DavinciResolveのレンダーキャッシュは筆者の知る限りでは、ストレージをフルで使います。
ストレージが許す限りレンダリングの情報をキャッシュしますので、容量の小さなストレージしか載せていない場合、ストレージが一杯になるのが早いです。
前章でも書いた通り、小さい容量のストレージにレンダーキャッシュすると、容量が一杯になるのが速くなり、そのままの状態で使い続けることでストレージに深刻なダメージを与えかねません。
ということでDavinciResolveのレンダーキャッシュを使うとストレージが傷む可能性がある環境は、容量が小さいストレージを使ってる環境です。
筆者の感覚では、DavinciResolveでレンダーキャッシュを使う場合、ストレージの容量は最低2TBはあったほうが良いと思います。
1ヶ月で健康状態が8%下がる可能性も
DavinciResolveのレンダーキャッシュがストレージを傷める可能性があるのを知らなかったので、特に重たくなった時以外はレンダーキャッシュを削除することもなく使ってました。
ある日、SSDの情報を確認できるソフトを見たところ、買ってからわずか1ヶ月足らずで8%も健康状態が下がってたのです。
それから時10ヶ月ぐらい経ちますがDavinciResolveの使い方を変えたので、8%下がったままで止まってます。
1ヶ月で8%も減るのがどれくらい早いかと言うのをお伝えしたかったので、同じ時期に同じようなSSDを買った友人に健康状態を確認できるソフトのキャプチャを撮ってもらったのが下の画像のようになります。
友人もVROID等やINKSCAPEやGIMP等結構同じ様なソフトを使ってますが、10ヶ月で1%しか減ってないようでストレージがMAXの状態で使い続けるヤバさをひしひしと感じました。
レンダーキャッシュでストレージを傷めないようにする方法
レンダーキャッシュでストレージを傷めないようにする方法は2ほどあり、1つ目は容量が多いストレージに載せ替える事です。
ただ、使ってるパソコンの種類によっては載せ替えができなかったり、難しかったり、お金がかかる為、ちょっと敷居が高いです。
そこで次の方法を筆者はいつもやってます。
2つ目はレンダーキャッシュを使わない方法です。
詳しくは次回の記事で書こうかと思いますが、「クリップをレンダリングして置き換え」を使う方法になります。
この方法だと、多少時間はかかりますが、レンダーキャッシュを使う必要がなく、プレビューもサクサクです。
更に、+αがあります。
続いてこの記事の内容をまとめてみました。
この記事のまとめ
本日はDavinciResolveのレンダーキャッシュを使うとストレージが傷む可能性があるということをご紹介しました。
ストレージを傷めないためには、以下の2つの対策があります。
- 容量の大きいストレージに載せ替える
- レンダーキャッシュを使わない
お財布と相談し、余裕のある方は大容量のストレージに載せかえましょう。
以下のアフィリエイトリンクは筆者が使っているSSDの2TBモデルです。
容量が大きいとスピードも若干速くなるみたいなのでおすすめです。スピードは 読み込み2,100MB/s、書き込み1,700MB/sと今のM.2としては遅いほうですが、発熱の心配をしなくていいので楽です。
筆者のように多少時間を使っても良いという方は次回の記事で詳しくご紹介しようと思いますので次回の記事をお楽しみにお待ち下さい!
レンダーキャッシュを使わない方法は時間を使う代わりにレンダリング(動画の書き出し)が爆速になる方もいるので次回の記事をお楽しみに!
【2023-11-18追記】
レンダーキャッシュを使わない方法は以下記事から読むことができます。
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といったところで今回の記事はこれで終わりです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!